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令和5年度 歩育プログラム事業報告

更新日: ページ番号:057051

 生涯を通じて健やかに過ごすためには、運動・スポーツを通じて健康増進や健康寿命の延伸を実現していくことが必要不可欠です。特に幼児期から望ましい運動習慣を身につけることが、子どもの体力向上はもとより、成人以降のスポーツ習慣や、高齢期以降の健康保持にも大きな影響を及ぼすといわれています。

 横瀬町では「日本一歩きたくなる町」を目指して、様々なウォーキング事業を実施しています。これまで成人期・高齢期を中心に、ウォーキング活動を推進して参りましたが、幼児期から望ましい運動習慣を身につけることが重要と考え、町立保育所児童を対象に「歩育プログラム(幼児期からの運動習慣形成プロジェクト)」を実施しました。

このページの目次

    対象者

     横瀬町保育所児童(年少~年長) 19名

    事業目的

    1 日常の生活における意識の変化を把握すること

    2 歩く力を高め、運動習慣に役立つオリジナルプログラムを提供すること

    3 オリジナルプログラムの提供をすることにより得られた効果を明らかにすること

    事業内容

    事業1 保護者の運動遊びに関する意識調査
     ・対象児の保護者を対象に、児の運動習慣や生活のアンケート調査を実施した。
     ・5月と11月に意識調査を行い、プログラム前後での意識変化を把握した。

    事業2 歩育プログラムの作成・実践
     ・基礎的な運動プログラムに加え、保護者の求めに応えられるオリジナルプログラムを作成した。
     ・歩育コーチ(日本ウオーキング協会認定)による指導を、6~10月、計16回実践した。

    事業3 効果測定
     ・5月と10月に体力測定等を実施し、プログラム実践前後での運動器・運動能力の変化を把握した。
     ・体力測定:25メートル走、立ち幅跳び
     ・運動器検診(ロコモ診断):閉塞しゃがみ立ち、体前屈、ブリッジ
     ・足裏測定

    結果・考察(抜粋)

    ・6か月という短期間での介入ではあるものの、歩育プログラムの継続的実践及び幼児の自然成長に伴い、基礎運動能力の向上(上昇)傾向がみられた。


    ・変化に富んだ楽しませるウォーキングメニューをオリジナルプログラムにより導入したことで、幼児が積極的に取り組み、よりダイナミックに身体を動かすことができたと思われる。その結果、基礎運動能力にも上昇傾向がみられたと考えられる。

    ・保護者に対する意識調査では、運動習慣に対する変化が見られた。特に家庭における運動機会において増加傾向がみられた。

    結論

    ・オリジナルプログラムは、基礎運動能力の向上をもたらす有益な方法となりえる。
    ・オリジナルプログラムの導入は、幼児の運動の習慣化および保護者の運動意識や取り組み姿勢を高める最適な手段である。
    ・オリジナルプログラムを通じて、親子でおこなえる健康増進活動について広く周知することができる。

    事業成果報告書

    事業成果報告書

    監修:豊岡短期大学通信教育部子ども学科 中村容一 教授
    協力:横瀬町保育所・株式会社クリアサイト
    報告:一般社団法人 日本ウオーキング協会