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vol.65 “いつもと違う夏”を経験してあらためて思うこと

更新日: ページ番号:006496

 今年は、梅雨明けが8月1日と遅くて、雨ばかり降った7月から一気に猛暑の8月になりました。気候も極端な夏でしたが、新型コロナの影響で、各地の祭り行事やイベントは軒並み中止となりました。お盆の帰省や旅行をひかえた人も多かったのではないでしょうか。人と会う機会がいつもより少ない、日本中が“いつもと違う夏”となりました。

 毎年8月の恒例行事、例えば地区の納涼祭、ヨコゼ音楽祭、菩提寺の施餓鬼行事、皆野の秩父音頭まつり、長瀞の船玉まつり、芦ヶ久保の獅子舞奉納などなど、例年当たり前のように参加し、多くの人と交流する貴重な機会となっていたこれら行事が今年は無くなり、(もちろん、これはやむを得ないことなのですが)私自身も少々寂しい気持ちがする夏でした。

 今回の“いつもと違う夏”は、たとえば、オンラインでの会議やイベントに参加する機会が頻繁にあって、あらためて文明の利器(テクノロジー)の恩恵を実感したのも事実ですが、一方で、実際に人と会うこと、語らうことのありがたさがあらためて身に染みたという機会でもあったと思います。今年度は、めっきり夜間と休日の公務(会合やイベントの出席)が減少しているのですが、そんな中、先日、三密を避けての少人数会合ではありましたが、数か月ぶりに“締め(秩父締め)”をやる機会がありました。これまでは、いつものことでごく普通にやっていた会合最後の“締め”。数か月ぶりにやってみると、同席者との一体感を感じて、なんだか少々感動的で、懐かしいような不思議な感覚になりました。それまで当たり前だと思っていた“締め”が、こんなにありがたいことなんだと感じました。コロナ禍をきっかけに、私たちの生活は大きく変化していくのかもしれませんが、だからこそ一方で、実際に人と人とが会うことの価値があらためて再認識されるはずだと思います。一期一会。人との出会い、ふれ合いを大切にしていきたいものです。

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町長
横瀬町長 富田能成 
ブコーさん