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vol.128 “熊の出没”に対応すること

更新日: ページ番号:061756

 今年の秋は、連日「○○に熊が出没しました」という報道がメディアを賑わせています。これまで、あまり報道されなかったことが、今年は急に報道されるようになった、という印象です。報道の多くは、熊の個体数も多く、生息密度の高い東北、北海道エリアが中心ですが、全国的に熊が里(人間の生活圏)に出没している傾向にあるのは間違いなく、私たちの秩父地域も例外ではありません。

 横瀬町でも、例えば、11月6日に花咲山公園近くで、11月15日には横瀬駅周辺で、熊の目撃情報がありました。これらを一例として、町内複数箇所でこれだけ目撃情報がでるのは、ちょっと記憶にありません。初めてのことだと思います。こうしたケースでは、全町に防災無線等で情報共有をし、町担当課(振興課)と武甲猟友会、集落支援員、地域おこし協力隊員がタッグを組んで、周辺状況のパトロール、周辺住民への注意喚起等を行っています。

 熊の食料となるドングリが昨年は豊作(なので昨年は熊の出産が増えた)、今年は凶作(なので、縄張り争いでは弱者になる親子熊が食料を求めて里に降りてくる)という状況があるようなのですが、人間の生活圏に慣れた熊が増えているとすると、今後も注意を継続する必要があろうかと思います。

 横瀬町は、獣害対策はこれまでもさまざま対応してきましたが、“熊と遭遇するリスク”は、とりわけ危険度も高く、まだ対応の経験値も低いことから、経験則でなんとかなるようなものではなく、新たな対応、対処法を模索していかねばなりません。住民の皆さんに注意喚起すること、正しい情報を持ってもらうことからはじめて、機動的に対応していきたいと思います。

 これから、寒くなる季節、一般的には熊の活動は沈静化する時期になりますが、暖冬などの影響で、一部冬場も活動する個体もいるようです。皆さまにおかれましては、町が発信する情報等にご留意いただき、十分注意してお過ごしください。

横瀬町長 富田能成 

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