去る5月25日(日)、秩父ミューズパークを主会場に「第75回全国植樹祭」が、天皇陛下のご臨席を仰ぎ、盛大に開催されました。天候にも恵まれ、美しい秩父の山並みをお客さまにご覧いただけたこと、運営もスムーズで大きな事故や混乱も無かったこと、そして、大会を通じて埼玉県が打ち出していた「活樹(=かつじゅ。木を活かすこと)」というメッセージが力強く参加者に伝わったこと等々、素晴らしい植樹祭になったと思います。
この植樹祭の前日、5月24日、嬉しいことがありました。天皇陛下を、宿泊地となる熊谷市内のホテルにお迎えしたときのことです。柴山(元)文部科学大臣を先頭に、県会議員の先生方や市町村長さんらとホテルのロビーに一列に並んで、到着された天皇陛下を奉迎したのですが、陛下は、私の前で立ち止まり、当時の横瀬村長(富田孝村長)と武甲山に登られた思い出を話されました(武甲山登山は昭和53年2月のことです)。そして、「横瀬はどうですか?」と私に問いかけられました。事前打ち合わせも無く、突然のことだったので、私は、「はい、なんとかやっています。」とだけ、やっとお返ししました。
もっと気の利いた返答ができれば良かったと後から思いましたが、天皇陛下が武甲山登山を良い思い出にしてくださっていること、そしてなにより、私たちの横瀬町を気にかけていただいていることがわかり、とても、光栄に感じました。陛下は、植樹祭の式典においても、武甲山、雲取山、両神山に登った話をあらためてされていました。また、大野元裕知事や関口昌一参議院議長とも
お話しされた折にも当時の富田村長と武甲山に登った話をされたそうです。大野知事、関口議長がそれぞれ私に教えてくださいました。嬉しいことですね。
これらすべて含めて、第75回全国植樹祭は、さまざまな“レガシー(=次の時代に受け継がれていくよい影響)”をこの地に残したと思います。今回の植樹祭にご協力いただいた皆さまにあらためて感謝を申し上げます。
