今年、2019年(平成31年)は、平成から次の時代にかわる我が国にとっての大きな節目の年ですが、実は、横瀬町にとっては、別の意味で大きな節目の年と捉えています。今から遡ること半世紀、1969年(昭和44年)に町の歴史を動かす二つの大きな出来事がありました。そこから50年目の節目にあたるのが2019年という訳です。
「二つの大きな出来事」とは、西武秩父線の開通と(旧)三菱セメント(現在の三菱マテリアル)の操業開始です。この二つの出来事をきっかけに横瀬町は、成長軌道に乗り、発展を続けてゆきます。秩父地域の人口は、昭和40年代には既に(秩父の旧市内ですら)人口減少局面に入っているのですが、横瀬町だけは例外的に人口が増え続け、国勢調査ベースで、1970年(昭和45年)8,090人から、1995年(平成7年)にはピークとなる10,194人まで伸張します。秩父地域で平成年間に入っても人口が増加していたのは横瀬町だけです。成長を続けた横瀬町も平成7年以降、人口減少局面に入り、現在も人口減少が進んでいます。
50年が経過し、現在の人口は、昭和40年代中頃の水準まで下がってきました。50年かけて、山を登って下った、ちょうどそんなイメージが今の横瀬町です。このまま、際限なく山を下り続けるのか、どこかでその流れを変えるのか、次の50年をどう創ってゆくのか、全ては、今を生きる私たち次第だと思います。「未来は創るもの」です。鉢巻き締め直してがんばってゆきたいと思います。