11月16日、町民会館において、多くの教育関係者においでいただき、人権教育総合推進地域事業研究発表会が盛大に行われました。文部科学省及び埼玉県教育委員会から委託をうけて、平成28年度から30年度までの3年間、人権教育の研究と実践を積み重ねてきた横瀬町の実績を報告させていただきました。横瀬町らしい、学校・家庭・地域が一体となった人権教育の総合的な取り組みは、県教育局からの講評で高い評価をいただきました。
講評の後、「幸福のメカニズム」研究の第一人者である慶応大学大学院の前野教授から「幸せと人権」という演題で講演をいただきました。前野教授によると「多様な友人がいる人ほど幸福感を感じやすいというデータがある。多様性を認めることは幸福につながると考えられる。つまりは人権意識の高い人ほど幸福につながると考えられる。」という主旨のお話がありました。
人権問題というと「~せねばならない」「~すべき」という話が中心になりがちですが、人の多様性を理解して、互いを尊重する人権意識を持つこと、それ自体が人の幸せにつながるという新しい視点に気づかされた講演でした。後で聞いてみると、多くの参加者が私と同じような感想を述べていました。人権教育は、幸福論と結びつけて、もっと広いかたちで考えてゆくことができること、そして「小さいながら多様性のあるまちづくり」をすすめたいと考える私にとって、人権教育がとても重要であると再確認するよい機会となりました。
横瀬町らしい人権教育をすすめてくださっている現場の先生方、保護者や地域の皆様、関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げます。