8月11日(土)、12日(日)の2日間、第33回を迎えたヨコゼ音楽祭が町民会館で賑やかに開催されました。
初日は、ふれあいコンサート。横中の吹奏楽部、横瀬コーラスサークル、かしの木合唱団による第一部、小鹿野出身のオペラ歌手新井千春さんと、秩父出身のピアニスト鈴木啓三さんによる第二部という構成で、親しみやすい雰囲気の第一部から、プロフェッショナルによる聴きごたえのある第二部まで、「ふれあいコンサート」にふさわしい素晴らしい内容でした。
そして圧巻は、2日目の名曲コンサート。出演は、弦楽アンサンブルの新しい世界を切り開く存在として各方面から注目されている弦楽合奏団の石田組さん。聞き覚えのあるクラシックの名曲からはじまって、徐々に盛り上げてゆき、とりわけ凄かったのは、アンコールのラスト2曲。
まずは、皆が知っている有名な演歌の名曲を弦楽アンサンブルで聴かせます。その選曲に会場皆びっくり、その演奏クオリティにまたびっくり。会場を熱気が包んでゆきます。
そしてラストは、1970年代のハードロックの名曲を、激しくも繊細な弦楽アンサンブルで、もはや原曲を超えるくらいの勢いと緊迫感で聴かせます。満員の会場の空気が、大きな熱に包まれて、幸福な一体感を帯びてゆくような感じがしました。最後は割れるような大きな拍手。出口でお客様を見送ると「とても素晴らしかった」「また石田組呼んで下さい!」等等ありがたい言葉をたくさんかけていただきました。「音楽は人を幸せにする力がある」それを実感した夜でした。