「未来は予想するものでなく、創造するもの」という言葉がとても好きです。人口減少が続く横瀬町の未来を変えるため、役場の職員と共有している合い言葉「この町の未来を変えねばならない。変えられるのは私たちだけ。」にも通じます。
平成2年から平成21年まで、私は銀行で働いていました。その間、多くの企業の決算や事業計画を目にしてきましたが、そこで感じたことがあります。それは、企業のつくる事業計画が、「10年の長期計画」から「3年の中期計画」、というふうに、どんどん短くなってきているということです。現在は更にそうで、今や10年の長期事業計画を作る企業なんて、(調べてるわけではないですが)ほとんど無いのではないかと思います。それは、とりもなおさず、環境変化が早くて激しすぎて、今の時代、10年先を見通すことがとても困難だからなんだと思います。
一方、私たち行政の現場では、今でも10年の振興計画(5年ずつ前期後期に分けている)が基本にあり、横瀬町でも現在、第5次総合振興計画の後期基本計画が政策の大きな柱になっています。もちろん、行政「官」と企業「民」では、違っていてしかるべきだし、行政の基本は計画行政であるべきです。ただ一方で、変化が早くて激しい今の時代に、すばやく柔軟に対応できるかどうかが町の未来を左右するだろうとも実感しています。
これからの時代は、ますます「予見できないこと」や「想定外のこと」がたくさん起きると思います。だからこそ「未来は予想するものでなく、創造するもの」です。計画行政の基本を大切にしつつも、環境変化に素早く対応する柔軟性やスピード感ももって、職員や町の皆さんとともに「未来を変える」チャレンジを続けてゆきたいと思っています。