小さな自治体のいいところは、住民と行政の距離が近いところ。そして、まとまりやすく、スピードがでるところ。一方で、小さな自治体の資源(人・お金・場所)には限界がある。もし、方向性が似ていて、スピードがある小さな自治体同士が連携して、得意分野を活かしつつ人材やノウハウを共有できたら、さまざまな可能性が広がりうる。そんな考えで、9月6日、「福島県磐梯町・埼玉県横瀬町による広域・共創ネットワーク構築に関する協定」を締結しました。
磐梯町は、福島県会津地方、磐梯山のふもとにある人口3.2千人の小さな町なのですが、全国自治体で初めて最高デジタル責任者を設置。以降、なかなかすごいスピードで先進的なデジタル対応を進めている町です。横瀬町として、既にこの分野をはじめとしたさまざまなことを勉強させていただいています。また、反対に、磐梯町では、横瀬町の「よこらぼ」を参考に、官民連携プラットフォーム「ばんだい宝ラボ(たからぼ)」の立ち上げを行っています。磐梯町の得意分野(デジタル対応)、横瀬町の得意分野(官民連携)のノウハウ共有や人的交流からはじめて、デジタル対応や官民連携をより進化させること、とりわけ、民間企業などとより連携しやすいかたちをつくって、人口減少地域の持続可能性を高めるような官民共創の新しい仕組みづくりにつなげられれば、と期待しています。また、今後は、他の自治体を巻き込んでいく可能性もあります。
磐梯山を抱く磐梯町と武甲山を抱く横瀬町、内陸部盆地圏域(会津地方と秩父地方)、産業構造、ともに道の駅がある、ともにL AC拠点がある(LAC会津磐梯とLAC横瀬)など、共通点も多く、デジタル分野に限らず、さまざまな行政分野を学びあっていきたいと考えます。そして、住民同士の多様な交流などにも広げていきたいと考えています。ご期待ください。