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vol.28 いざというときに備える危機管理

更新日: ページ番号:000542

今年の7月は、日本各地で局所的な大雨等による自然災害が発生しました。決壊した川や壊された家の映像など見ていると胸が詰まる思いがします。今も懸命に復興に努力されている被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げたいと思います。

7月18日、埼玉県の危機管理防災センターで「危機管理の要諦・転ばぬ先の杖」と題したフォーラム(会議)に参加してきました。そこで、兵庫県豊岡市の中貝市長さん(豊岡市は平成16年の台風23号に伴う河川の決壊等により、死者7名、家屋被害約8200棟に及ぶ甚大な災害に見舞われた)の体験談、そこから学んだ教訓を聞かせていただきました。たいへん勉強になったのですが、その中でとりわけ印象に残ったのは、次の言葉です。

「行政にも限界があることを日頃から素直に住民に伝え、自らの命は自らの判断で自ら守る覚悟を求めておくこと」

阪神淡路大震災での、閉じ込められた家屋からの脱出状況を調べてみると、80%が自力脱出で、15%が隣近所等の助け合い、公的機関による救助は僅か5%だったそうです。災害の時、私たち行政を担うものは、全力を尽くして対応します。でも私たちにできること、私たちだけでできることには限界があります。被害を出さないためには、町の皆さんの1人1人の意識と、住民の皆さんと行政とのコミュニケーションがとても大切だとあらためて認識しました。

昨年からはじめた防災訓練もまだまだ工夫の余地がありそうです。町の安全安心を守る危機管理、更にしっかりやっていきたいと思います。

町長
横瀬町長 富田能成 
ブコーさん