サイト内検索

vol.52 防災を自分ごとにする「避難スイッチ」

更新日: ページ番号:004022

 6月16 日(日)、多くの皆さんのご協力をいただいて、災害時初動訓練を実施しました。今回で4回目となるこの訓練、今年は、ブコーさん見守りネットワーク事業との合同開催や炊き出し(今回は総合福祉センターで実験的に実施)、など新たな取り組みも実施しました。回を重ねてきて年々進化してきているのは確かですが、まだまだの部分も多く、皆さんの声を聞いて、改善改良に努めてゆきたいと思っています。

 先日、熊本県益城町の西村町長から直接話を伺う機会がありました。西村町長は、昨年大きな災害を経験し、「それまでの防災訓練は、あまりに‘学芸会的’だったと反省した。」とおっしゃっていたのが印象的でした。よほど工夫しないと防災訓練が「いざという時、実践できる」のは難しいということだろうと思います。長い間、大規模な災害を経験していない横瀬町ならなおさらです。では、どうしたら災害時「実践できる」に結びつくのか?私は、「防災を一人ひとりが自分ごととして捉える」というところがまずは第一歩だと考えます。

 皆さんは「避難スイッチ」ということばを聞いたことがありますか?電源を入れるスイッチのごとく、住民が、避難を開始する基準(スイッチ)をそれぞれもつということで、雨や河川の状況や、外部からの災害情報などを判断基準にして、あらかじめ各個人が避難開始の基準を考えておく(=防災を自分ごととしてとらえる)、というものです。とても大事なことだと思います。いざというとき、もちろん私たち町役場は一生懸命頑張りますが、命を守るのはまずは皆さん自身です。これから、台風など注意が必要な季節になります。より一層、町の防災意識を高めていければ幸いです。

町長
横瀬町長 富田能成 
ブコーさん