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vol.76 台風シーズンを前に~災害対策、気を引き締めて~

更新日: ページ番号:011532

 

 6月から7月にかけての梅雨の時期。ここのところ毎年、全国のどこかで、線状降水帯による集中豪雨やゲリラ豪雨が発生し、土砂災害や河川の氾濫など深刻な災害につながっています。今年も例外ではなく、とりわけ、7月の熱海の伊豆山地区における土石流災害は、甚大な被害をもたらしました。被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。 

 こうした災害の報道を見るにつけ、いつも「わが町は大丈夫だろうか?」「同じような災害に見舞われるリスクがあるのではないか?」と気になってしまいます。これは、おそらく私に限ったことではなく、全国の市町村長に共通する習性のようなものだろうとも感じます。

 熱海のケースでは、上流域の、法令基準を超えるような“盛土”の存在が注目されました。もちろん、あれほど、極端なものはわが町にはないのですが、念のため、町で把握している町内の“盛土”と“切土”についてこの機会に確認しました。現状では特段問題なしですが、全戸配布しているハザードマップに示された土砂災害警戒区域の周知とともに、今後、土地の形状変更には十分留意が必要であるとの思いをあらためて強くしました。

 昨年度はコロナ渦中で、実施を見送った災害時初動訓練を今年度は、6月20日の日曜日に実施しました。未曽有の雨量で、町内373人の避難者を出した台風19号での経験とコロナ禍の状況を踏まえて、感染症対策を前提とした避難所設営、グーグルチャットを使った情報共有、災害用電話の開設訓練、ドローンによる状況確認など、充実した訓練ができました。

 この原稿が皆さんの目に触れるころには、梅雨は明けていると思いますが、これから本格的な台風シーズンを迎えます。想定外のことにもしっかり対応できるように、気を引き締めていきたいと思います。


  

町長
横瀬町長 富田能成 
ブコーさん

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