例年、3月は月別自殺者数が最も多く、自殺対策基本法では3月を「自殺対策強化月間」と定めています。3月は就職や転職、進学、引っ越しなどで家族や友人との別れも多いため、生活環境が大きく変化しストレスを受けやすい時期に当たることが自殺者数が増える要因と考えられます。
自殺の背景として、最も多い原因は「健康問題」ですが、家庭の問題、仕事・学校の問題、経済問題など多様です。自殺は、さまざまな要因が複雑に絡み、心理的に追い込まれた末の死です。その一方で、世界保健機構は「自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題」と明言していて、自殺は社会の努力で「避けることのできる死」なのです。
自殺を考えている人は何らかのサインを発していると言われています。そのサインに気づくことで自殺で亡くなる方を減らすことができます。サインに気付き、適切にかかわる人のことを「ゲートキーパー」といいます。いわば”命の門番”です。特別な資格は必要ありません。悩んでいる人に気付き、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守ることがポイントです。周りの人の「いつもと違う」様子に気づいたら、勇気を持って声を掛けてみませんか。
このページの目次
ゲートキーパーの役割
- 気づく 「いつもと違うな」と、変化に気づく
- 声かけ 「どうしたの?良かったら話して」と声をかける
- 傾聴 本人の話を尊重し、耳を傾ける
- つなぐ 一人で抱え込まず、専門家に早めにつなぐ
- 見守る つないだ後も、寄り添いあたたかく見守る
ゲートキーパー養成講習の動画配信
※ゲートキーパー養成講習の動画を3/31(金)まで配信しています。この機会にぜひご覧ください!申し込み受付期限は3/15(水)です。
動画をご覧になりたい方はこちらからお申し込みください。
健康子育て課では、体と心の健康についてのご相談をお受けしています。ひとりで悩まずにお気軽にご相談ください。