ダニに刺されることで起こる感染症はリケッチアやウイルスという病原体を保有するダニなどに刺されることにより起こる感染症です。2011年に初めて特定された、新しいウイルス(SFTSウイルス)を保有する「マダニ」に刺されることによって引き起こされる、「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」やリケッチアや細菌など病原体を保有する「マダニ」に刺されることで感染する「日本紅斑熱」「ライム病」「回帰熱」、「つつが虫」に刺されることによって感染する「つつが虫病」などが主な病気です
すべてのマダニ、つつが虫が病原体を持っているわけではありませんが、ダニ等に刺されないための注意が必要です。
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
ダニに刺されてから6日~2週間程度で、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)など様々な症状を引き起こします。重症化し、死亡することもあります。
マダニ類に咬まれないように注意しましょう
- マダニは、主に草むらや藪・森林にいます。このような場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりする のは止めましょう。
- 草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用しましょう。
また、色の薄い服はくっついたダニを見つけやすくなります。 - ダニをよせつけないためには、肌の露出部分や服にDEET(ディート)などの有効成分が含まれた虫除け剤の使用も有効です。
虫除け剤は皮膚の露出部(特に頭皮や足指)に使うか、衣服の上から使います。
(ただし、目、口、耳、傷がある部位、皮膚が過敏な部位には使用しないようにしましょう。乳幼児、小児に使用する場合は注意が必要です。説明書の注意書に沿って使用してください。) - 帰宅後はすぐ入浴し、体をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
着ていた服はすぐに洗濯するか屋外で天日干ししましょう。
参考
詳しくはこちらをご覧ください
厚生労働省「 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html
国立感染症研究所「 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html