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vol.124 「防災庁」の誘致活動を始めました

更新日: ページ番号:060930

 台風や大雨が気になる季節に入ってきました。昨今の気候変動の影響などから災害の頻発化、激甚化がますます進んできている我が国では、防災力の強化を目的に、新たに「防災庁」を設立する準備が進められています。防災庁は、想定される大災害(首都圏直下型地震など)にも耐えて機能する必要があることなどから、都心ではなく地方に立地するべき、という考え方があり、地方の自治体が防災庁の誘致に名乗りを上げる動きがでてきました。私たちの住む秩父地域は、歴史的に地震が少なく、地理的に大災害のリスクが低いとされる地域です。このたび、秩父地域1市4町がまとまって、秩父地域に防災庁を誘致すべく活動を始めることに決め、早速、7月3日に大野知事宛に要望書を提出しました。


 埼玉県では、秩父地域の他に、所沢・飯能・入間・狭山・日高の5市、および本庄市を中心にした地域がすでに名乗りを上げており、3地域で協力して、埼玉県への誘致を図りたいとの思いもあります。我が国の防災力強化に貢献すること、首都機能が集中する東京圏のバックアップ機能を果たすこと、そして、この機会に秩父地域が安全で住みよい地域であると発信できることなど、今回の誘致活動は、たいへん意義深いことと考えています。


 私たちにとって身近な西武鉄道も、沿線の地盤が安定していることをとらえて、「じまんはじばん(自慢は地盤)」という広告宣伝を展開しています。今世紀に入ってから、秩父で震度4以上になったのは東日本大震災の1回のみ、これは全国的にとても少ない数字です。ここまでは、秩父地域は「災害に強い地域」というのは間違いないところです。しかし、だからといって、油断してはいけません。災害はいつどこで発生するかわからないのが今の世です。気を引き締めてさらなる防災力向上を図っていかねばなりません。防災庁誘致の活動が秩父地域のさらなる防災力向上の契機となれば幸いです。

横瀬町長 富田能成 

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