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RSウイルス感染症に注意しましょう

更新日: ページ番号:000189

RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。感染経路は、感染者のせきやくしゃみなどを吸い込む「飛沫感染」や、感染している人との接触やウイルスのついている物などを触ったり又はなめたりすることによる「接触感染」です。

小児、特に乳幼児に多く見られ、発熱・鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、乳児期早期(生後数週間~数か月間)のお子さんや呼吸器・心臓などに慢性の病気を持つお子さんがRSウイルスに初感染した場合は、肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。

1回の感染では免疫のでき方が弱いため、感染を繰り返しますが、子どもの成長に従って症状は徐々に軽くなっていきます。2歳までにほぼ100%の子がRSウイルスに感染するとされています。

RSウイルス感染症を予防するためには

手洗い・うがいを行いましょう!

  • 感染予防の基本は、手洗い・うがいです。外出後は、必ず手洗い・うがいを行いましょう。RSウイルスは、石けん、消毒用アルコール、次亜塩素酸ナトリウムをふくむ塩素系消毒薬などにふれると容易に感染力を失います。
  • 感染の恐れがある人ごみなどはなるべく避けるようにしましょう。やむを得ず人ごみに入る場合は、マスクを着用しましょう。

規則正しい生活習慣も大切です

規則的な生活をし、十分な休養やバランスよく栄養をとり、体力・抵抗力を高め、感染しにくい状態を保つことも大切です。

こまめに清潔にしてください。

乳幼児では、ウイルスが付着したおもちゃやおしゃぶりなどによって感染することがあるので、口に入れそうなものは、こまめに清潔にしてください。乳児期早期や基礎疾患を持つお子さんの場合は、感染を避けるための注意が特に必要です。

RSウイルスの症状(急な発熱やせきなど)がある方

早めに医療機関を受診しましょう!

  • 特に、妊娠している方、人工透析を受けている方、ぜん息や糖尿病などの持病のある方は、早期受診や早期治療を心がけましょう。
  • 乳幼児は特に、脱水症状や、痰が詰まってゼイゼイするようなせきが出て苦しそうな場合は、早めの対応が必要です。かぜと診断されても機嫌が悪い、元気がない、おっぱいやミルクの飲み方が悪い、熱が高い、せきがひどいときはもう一度受診しましょう。せきがひどく呼吸の状態がおかしい時は急いで受診しましょう。

RSウイルスにかかってしまったら

医療機関を受診し、医師の指示を守りましょう!

  • 水分補給、睡眠、栄養補給、保温をして安静にしましょう。
  • せきでなかなか眠れなかったり、おっぱいやミルクが飲めないということもありますから、こまめに飲ませてあげるようにしてください。お部屋の加湿に気をつける、楽な体位などの工夫をしてあげることが大切です。

その他

感染の拡大を防ぐため「せきエチケット」を心がけましょう!

せきやくしゃみなどの症状がある場合は、マスクを着用しましょう。マスクがない場合、せきやくしゃみの際にはテッシュなどで口と鼻を覆い、周りの人から顔をそらすようにします。

RSウイルスに関する情報

厚生労働省ホームページ「RSウイルス感染症に関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
国立感染症研究所「RSウイルス感染症」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/rs-virus.html