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今市の石塔

更新日: ページ番号:000720
今市の石塔
  • 町指定有形文化財(歴史資料)
  • 昭和48年1月31日指定
  • 所在地 横瀬町大字横瀬1873番地16
  • 所有者 個人

宝塔の塔身(軸部)は一般的に円柱形であるが、今市の宝塔は四角柱なので四面塔とも呼ばれ、緑泥片岩の組立式で、他に例がみられない。

高さ40.8cm、基檀一辺23.6cmを測り、軸部の正面には種子バク(釈迦如来)と文安2年(1445)乙丑4月の銘、両側2枚には種子ユ(弥勒菩薩)、裏面には種子バクが刻まれている。笠は僅かに勾配をとり、軒反りなどに室町期の特徴を表している。

この宝塔は、白山(ウォーターパーク・シラヤマ)にある通称白山社(白山比咩神社)の神体として、これまで小祀の中に安置されてきた。もとは塔内に教典が納められていたといわれるが現存しない。この地区には横瀬六郎左衛門の屋敷跡が伝承されている。

いつの頃か歯の神様として信仰され、たくさんの割箸が納められていたという。