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島田家建造物

更新日: ページ番号:001257
島田家建造物
  • 町指定有形文化財(建造物)
  • 昭和48年1月31日指定
  • 所在地 横瀬町大字横瀬1310番地
  • 所有者 個人

島田家は鉢形城主北條氏邦の家臣・嶋田三河守四郎左衛門が初代といわれているが、故千島熊蔵氏の調査によると、四郎左衛門以前に200年の歴史があり、鉢形城が落城したので、位牌を焼き、墓を壊し、家族をのこすため出家し、札所六番荻野堂の別当卜雲寺を開基して卜雲入道となったという。

建物は寛永元年(1624)に建築されたと伝えられ、入母屋造りの2階建てで、間口約18.9m、奥行9.9mを測り、外観は中央部を切り上げた入母屋の養蚕農家である。屋根に比べ入母屋が小さいが、秩父地方の古民家の茅葺屋根は寄せ棟が祖型であるので、小形の入母屋は秩父地方の民家の特色の一つである。玄関脇には廊下に続いて、名主が執務したといわれる小部屋があり、玄関を入った土間の片隅には室があり、非常の際に重要書類を保管したといわれている。また、家の東側には鉢形城ゆかりの門があり、この家の重要な客はこの門より入り、奥座敷に迎えられたと伝えられている。

本来、屋根は茅葺であるが、現在その上を亜鉛メッキ鋼板瓦棒葺で覆っている。